初めてのメンズスキンケア|朝夜3分で揃える基本3点セット
結論から言うと、スキンケアは「洗顔料・保湿・日焼け止め」の3つだけで十分です。
「スキンケアって何からやればいいの?」「種類が多すぎてわからない」——そんな声をよく聞きます。化粧水、乳液、美容液、クリーム…。ドラッグストアに行くと棚一面に並んでいて、正直どれを選べばいいか迷いますよね。
でも安心してください。アメリカ皮膚科学会(AAD)の皮膚科医も「10ステップのルーティンより、少数のアイテムを毎日続けるほうが効果的」と言っています。あれこれ揃える必要はありません。
この記事では、忙しい男性でも朝夜3分で完了する「基本3点セット」の選び方と使い方を紹介します。
なぜ「3点」で十分なのか
スキンケアの目的は、突き詰めると3つしかありません。
- 汚れを落とす(洗顔)
- うるおいを保つ(保湿)
- 紫外線から守る(日焼け止め)
この3つさえ押さえておけば、肌のコンディションは整います。逆に言えば、これができていないのに美容液やパックを足しても、土台がぐらついたまま。まずは基本を固めることが、最短ルートです。
【1点目】洗顔料:やさしさ重視で選ぶ
選び方のポイント
洗顔料選びで大事なのは「汚れを落としつつ、肌のバリアを壊さない」バランスです。
- 低刺激タイプを選ぶ(敏感肌用、マイルド処方などの表記が目印)
- アルコールフリーだとなお安心
- スクラブ入り・メントール系は避ける(刺激になりやすい)
ゴシゴシこすらず、泡で包み込むように洗うのがコツ。皮脂を取りすぎると、かえって肌が乾燥して荒れやすくなります。
使うタイミング
基本は夜1回でOK。日中の汚れや皮脂をリセットするのが目的です。
「朝も洗顔料を使うべき?」と迷う人もいますが、乾燥肌や敏感肌なら朝はぬるま湯だけで十分なケースもあります。AADの記事でも「乾燥・敏感肌の場合、洗顔は夜1回で足りることがある」と触れられています。
朝起きて肌がベタつく人は朝も洗顔料を使い、そうでなければぬるま湯で軽く流す程度に。自分の肌と相談してみてください。
【2点目】保湿:無香料がベター
選び方のポイント
保湿アイテムは種類が多いですが、男性ならジェルタイプかローションタイプが使いやすいです。ベタつきにくく、塗った後すぐ服を着られます。
選ぶときのチェックポイントは以下の通り。
- 無香料を選ぶ(香料は刺激やアレルギーの原因になることがある)
- セラミド、ヒアルロン酸などの保湿成分が入っていると◎
- 冬場や乾燥がひどい人は、クリームタイプも検討
使い方のコツ
洗顔後、肌がまだ少し湿っているうちに塗ると浸透しやすいです。タオルでゴシゴシ拭いてカラカラにしてからだと、水分が逃げてしまいます。
量は500円玉くらいが目安。顔全体にまんべんなく伸ばしてください。
【3点目】日焼け止め:SPF30以上を毎日
「日焼け止めは夏だけでしょ?」と思っている人、多いんじゃないでしょうか。
実は紫外線は曇りの日も、冬も降り注いでいます。紫外線ダメージの蓄積は、シミやシワの原因になるだけでなく、肌の老化を早めることがわかっています。30〜40代でエイジングケアを意識するなら、日焼け止めは必須アイテムです。
選び方のポイント
- SPF30以上を選ぶ
- PA+++以上だとUVA(シワ・たるみの原因)対策も◎
- 敏感肌ならミネラルタイプ(酸化亜鉛・酸化チタン配合)が肌にやさしい傾向
「量」が命
ここが最も伝えたいポイントです。
日焼け止めのSPF値は、1cm²あたり2mg塗った場合の数値。ところが実際の使用量を調べた研究では、多くの人が平均0.8mg/cm²程度しか塗っていなかったそうです。これでは表示されているSPFの効果が発揮されません。
British Journal of Dermatologyに掲載された研究では、2mg/cm²以上塗った群は紫外線による赤み(紅斑)がほぼ見られなかったのに対し、通常量で塗った群では複数の部位で紅斑やDNA損傷の指標が増加していました。
つまり、薄く塗ると意味がない。
顔全体で**約1g(クリームタイプならパール2粒分、液体タイプなら1円玉大を2回)**が目安です。「ちょっと多いかな」と感じるくらいでちょうどいい量になります。
塗り直しも大事
汗をかいたり、タオルで拭いたりすると落ちます。屋外で長時間過ごす日は、2時間おきに塗り直すのが理想。通勤程度なら朝1回で大丈夫ですが、外回りが多い人は携帯用を持っておくと安心です。
朝夜3分ルーティンの流れ
【朝】約2分
- ぬるま湯で顔を洗う(ベタつきがあれば洗顔料を使う)
- 保湿を塗る
- 日焼け止めを塗る(外出30分前が理想)
【夜】約1分
- 洗顔料で顔を洗う
- 保湿を塗る
たったこれだけ。慣れれば本当に3分で終わります。
30〜40代でエイジングケアを足すなら
基本3点に慣れてきて「もう少し何かしたい」と思ったら、レチノール配合の美容液などを検討する人もいるかもしれません。
ただし、レチノールなどのアクティブ成分は刺激や乾燥を起こすことがあります。使う場合は以下のポイントを守ってください。
- 低濃度から始める
- 週1〜2回からスタートして、肌の様子を見る
- 赤み・ヒリつきが出たら使用を中止する
- 不安があれば皮膚科に相談
効果には個人差がありますし、焦って強い成分を使うと逆効果になることも。基本ができていれば、急いで足す必要はありません。
肌荒れがひどいときは皮膚科へ
湿疹、酒さ(赤ら顔)、繰り返すひどいニキビなどがある場合、市販のスキンケアだけでは対処が難しいことがあります。
「何を使っても刺激を感じる」「荒れが一向に良くならない」という場合は、自己判断で続けず、皮膚科を受診してください。保険適用で治療できるケースも多いです。
まとめ
- スキンケアは洗顔料・保湿・日焼け止めの3点で十分
- 洗顔は夜1回、やさしく
- 保湿は無香料、洗顔後すぐ
- 日焼け止めはSPF30以上、たっぷり塗る
- エイジングケアは基本に慣れてから
- 肌トラブルがひどいときは皮膚科へ
あれこれ揃えなくても、この3点を毎日続けるだけで肌の調子は変わってきます。まずはドラッグストアで手に入るもので始めてみてください。
参考リンク
- A dermatologist’s guide to skincare from growing up to glowing up(American Academy of Dermatology)
- Everyday Skin Care(Indian Association of Dermatologists, Venereologists and Leprologists)
- Sunscreen applied at ≥ 2 mg cm−2 during a sunny holiday prevents erythema…(British Journal of Dermatology, 2019 / PubMed)